燃えよ(科捜)研
ご挨拶
皆さん、元気ですか?
私は元気です。しかし例によって完全にやる気が出ません。それもこれもすべて……
科捜研の女
科捜研の女ァ!!!!!!!!! pic.twitter.com/n4fiBXTpct
— カノッサの屈辱 (@Cannosa1077) 2021年9月5日
そう、今日私は劇場版「科捜研の女」を観てきました。私は基本暇なので、土曜日にでも行ってこようかと考えたのだが、母が「日曜日に一緒に観に行こうよ」と誘ってきたので行ってきた。
私と母は「科捜研の女」シリーズが大好きだ。特に母は、隙あらば「科捜研の女」の再放送を録画したものを観ては、冒頭の約10秒程度で「あっこれ、市街地で爆発事件が起きるやつだよ。犯人が娘を殺されてて」などと言い出す始末だ。「まだ観てないやつが観たいよ」と言いながら、視聴済みの録画を消していく母はさながら「私を殺して見せてよ」という不老不死の人物のようであった。勝手に能力者にならないでほしい。
ということで、我々親子にとっては満を持しての鑑賞ということになる。宣伝の帯には「シリーズ最大の敵」だの「海外での同時多発殺人」だのと、いつもの「科捜研の女」とは異なる、緊迫感漂うキャッチコピーが躍っていた。
私たち親子は、ずっと不安を隠せない。
「大丈夫かな……」
マリコや土門や、科捜研メンバーの安否が気になっているのかって?
全然違うよ
おバカ
我が家では今日も「科捜研の女」(再放送)が流れている ちなみに今日も母もわたしも見たことあるやつだったので、いよいよ視聴目的が「作業用BGM」なんだよな
— カノッサの屈辱 (@Cannosa1077) 2021年6月17日
というのも、我が家における「科捜研の女」は、基本的に「作業用BGM」扱いなのである。もちろんドラマの内容も追ってはいるのだが、途中でツイッターを見だしたりうっかり寝てしまったりすることも多く、「気が付いたら事件が解決してた」ということもままあることなのである。そういうときは、我が家で観ている「科捜研の女」はたいていが再放送なので、巻き戻して観る。
これが恒常化しているため、私たちは開演前、いや劇場版の情報が公開されたときからから「どうしよう……二時間持つかなあ……」「途中で寝ちゃったらどうしよう……」と心配していたのである。なんてやつらだ。
何はともあれ、劇場入りする。
うっきうきでポップコーンとジュースも買い込んで席に着き、予想以上に狭い劇場と、スクリーン激近な席に驚き、一応二時間ものだし途中でトイレに行くのもよくないだろうと判断して、「燃えよ剣」の予告映像が流れているすきにトイレにダッシュしたりもした。
余談なんだけど、映画館で流れる予告ってなんであんなに面白そうなのか……次はぜひ「総理の夫」を観たい。女性総理大臣の登場ですってよ。ヒプノシスマイクのオタクなので、歓喜した。クーデターは起こしてないようです。
「映画泥棒」のCMが流れ、いざ、戦いが始まる……
カノッサの屈辱VS劇場版「科捜研の女」
劇場版「科捜研の女」、観てきました…………
— カノッサの屈辱 (@Cannosa1077) 2021年9月5日
面白かったよ……
観終わって母と顔を合わせ、「ちゃんといつもの『科捜研の女』のまま、できてたね……」「最高だったね……ほどほどにゆるくて……」と言い合ってしまった。ほめてるように聞こえないかもしれないが、めちゃくちゃほめている。本当に面白かったのだ。
とはいえ、公開されてまだ日が浅いので、ここでいろいろと内容についての言及はしない。しかし、どういう質の面白さだと感じたかについては書いておきたい。
劇場版「科捜研の女」は、一言で言うと「歴史のテスト」だ。
自分がどれだけ「科捜研の女」を観てきたか、自分が「科捜研の女」をどのような作品だととらえているのか、二時間の間でそれが丸裸になる。かつて科捜研にいたキャラクターが出てくるから、というのもそうだし、カメラワークは違うしいつもより明らかにお金がかかっているというのに、「科捜研ってこういう作品だよなあ」という感想をもらえるような、「いつもの科捜研」だったのだ。これはすごいことなんじゃないかと思う。なぜなら、劇場版という枠に入れても揺るがないような軸が、「科捜研の女」にはもうあるということだからだ。そしてそれは当然ともいえるだろう。「科捜研の女」はもう、20年も続いてるんだから。
これを読んでいる人の中に、「科捜研の女」を観たことがある人がいたら、ぜひ劇場に足を運んでほしい……
嘘だ!!!!!!!!!!!
そこまでは求めない。「科捜研の女」は、積み重ねた歴史に基づいて作られた紋切り型のようなスタイルがあり、それがかったるく感じる人もいるだろう。捜査の結果を読み上げるシーンで、言ってることが全部わかることなんてないので、そこはただ聞いてるだけになってしまう。私はそんな「科捜研の女」が好きだから、劇場で観たときいつも通りの「科捜研の女」が観られてとてもうれしかった。
なので上の文章は不完全なのだ。
これを読んでいる人の中に、ドラマの「科捜研の女」をよく観ていて、「映画かー、そういえば結構観てたから観に行こうかな」と思ってくれた人がいたら、ぜひ劇場に足を運んでほしいです。
おわりに
いや~面白かったです、劇場版「科捜研の女」。でも、まさか話題をこれひとつでやることになるとは思ってなかった。
面白かったんで、上ではあんなことを書いているが、本当はぜひこれを読んだみんなが劇場に足を運んでくれたらいいのにと思う。
「今シーズンのメンバーしか知らないよ……」と言う人にも、「科捜研の女、沢口靖子が主演やってることしか知らねえ」という人にも安心してほしい。ドラマ版なら開始一分以内には人死にが起こる「科捜研の女」だが、今回はその黄金式をいったん取り去って、わざわざ科学捜査研究所のメンバーと、映画版に特別登場する元・科捜研メンバーの素性を紹介している。正直めちゃくちゃスピード感はなくなるが、これで初見のあなたも安心して劇場に行けるぞ!!!行け!!!!!!
行け~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おまけ
映画を観てから買い物やランチを楽しみ、私と母は家に帰った。
テレビをつけると、たまたま映画専門チャンネルを回してしまったようで、我々が気づいた時にはすでに席を取れなかった「科捜研の女」の舞台挨拶の様子が一部、紹介されていた。それを観て私は、やはり科捜研を好きでよかったなぁと、なんとなく思ったものだったという、昨日の話。