ゴッド・ファーザー
ご挨拶
皆さん、元気ですか?
私は元気です。
やってんなあ……
今日はなんとか書きます。
尊敬する父
私は父に、自分のハマっているものの話をよくする。
新・昨日のハイライトです pic.twitter.com/zJHFDb8wrw
— カノッサの屈辱 (@Cannosa1077) 2021年6月18日
最近はずっと匿名ラジオの話をしている。
父はもともと、洋楽や邦ロックやクラシックまで(こういうジャンルの並立の仕方はあっているのだろうか……)幅広い音楽好きで、サブカルにも教養があり、オタクへの理解があってアニメも観る人なのだが、何物にも代えがたい美徳として、思考が柔軟であることがあげられる。子のマイブームについて対等な目線をもって(だと思っている。そうでなかったとしても、相手がそう感じるほど真摯に)話を聞いてくれる。父のこういうところは大変信頼できる。
私はこの雑多なアカウントでオタクを堂々と標榜し、自コンテンツの新規情報を喜々としてリツイートするほど自分のオタク感情を隠せないオープンオタクである。それは現実世界においてもそうなのだが、あくまでそれも必死にセーブしてのことである。友達の中には、私がいまラップコンテンツのほかにおもしろコンテンツにハマっていることを知らない人も存在する。それは私が言ってないからだ。言わなければ案外とばれないもんなのである。
でも父には速攻で言ってしまった。ひとえにこれも信頼のなせるわざであるって言ったらかっこいいけど全然違うな、私がこらえ性がないだけの話だ。
匿……オにハマってしまった わかりやすオタクなのでダ……に萌えてる
— カノッサの屈辱 (@Cannosa1077) 2021年6月15日
ハマった日。そして先のスクショはこれから2日後に撮影したものである。どんだけこらえ性がないのか……
ともかく、私は父に匿名ラジオを、無い話を、片っ端からおすすめし続けた。
その結果、きょうこんなことが起こった。
VS父
私はスポーツに疎い。屋外で遊ぶより読書をする方が好きで、運動音痴で、スポーツに詳しくなろうという意識がまったくない。だからスポーツのルールに詳しくなさ過ぎて、かつて観に行った野球の試合で「いま、同じチーム同士で練習してるの?」などとのたまって大笑いされ、いまだに話題の種にされる始末だ。
今日の夕食時、母と父はサッカーの話をしていた。母があげるサッカー選手の名前がみな2000年代初めの選手であるために父は大笑いしていたが、私は全員ピンとこないので笑う父や、相変わらず古い(らしい)選手を連発する母を見て「ちゃんとスポーツに関心あってすごいなあ」と思っていた。
そこで私は父と母をほめ、ついでに小粋なジョークのつもりで、「サッカーは11人でやるので合ってるんだよね?」と付け加えた。それで笑ってもらうくらいのつもりだったのだが……
父は「そうだよ、あとサッカーでは、さいころを振って7が出ると選手交代するんだよ」と爆弾発言をかましてきた。
どっちだ!?!?!?
明らかに嘘っぽい。しかし、私はサッカーにまったく詳しくないため、これをはっきり嘘だと言い切れる根拠がない。
「プロサッカー選手はさいころで7を出す練習をするんだよ」
嘘だろうが!!!!!!
しかし、本当にあるのかもしれない……
食事を終え、なおもさいころとサッカーの話をしてくる父に、私は「そんなの嘘でしょ」と言った。
返ってきた言葉は、「違うよ、嘘はついてない。これは『ない話』だからね」。
やられた。エサを与えすぎてしまった。
これからは、父に乞われない限り、匿名ラジオの話はしないようにしよう、と私は決意したのだった。
おわりに
またしても一日飛ばしかけてしまい、焦った。日記っぽい感じで書けたのでヨシとしよう。
父は順調に匿名ラジオを聞き、オタクが軒並み死んだ134回ももう聞き終えてしまった。お気に入りはビジネス本回らしい。私もあれは大好きだ。家族なんだなあと、しみじみ思ってしまった。
おわりです。