教皇領

教皇は太陽。皇帝は月。

シリグルイ

まずはご挨拶。
皆さん、元気ですか?
私は元気です。今日は携帯から書いています。
突然ですがクイズです。

Q.今日の夜、私は何をしていた?






A.しりとり







文明に置いていかれてるのか?





全然そんなことはない。
https://youtu.be/9YNRZ2wFG00
以前これを観て、私は「限界しりとり」をダウンロードしたのだ。極めて単純なオタクだった。
同期は単純かつ不順なオタクだが、もともとしりとりは好きだった。昔からオタクゆえ、無駄に言葉を多く知っていたし、世界史を勉強していたので長いカタカナ語にもまぁまぁ強い。私はめきめきと限界しりとりの腕を上げ、対戦での勝利を重ねAランクに辿りついていた。

夕飯後、家族でボードゲームをしたあと、なんとなくリビングでまったりしているとき、ふと父に限界しりとりを挑んでみようと思い立った。
私の日記にも何度となく登場する父だが、サブカルや様々な音楽ジャンルに強く、文章を書くのがうまい(注:私はよく父に元バイト先の店長へのメッセージを代筆させていた)。これは限界しりとりの腕も期待できると踏んだのだ。
はじめは戸惑いつつも、父は順調に成長していく。
「ヨッシャー!」だの「チクショー!」だのと叫び合う父子に、妹が驚いたのか階下に降りてくる。
「何をそんなに笑っているの?」
どうやら笑い声に聞こえたらしい。
私と父は声を揃えて言った。
「ううん、しりとり」

おわりに。
父と私が限界しりとりを始めたのは、夜の10時半頃のことだった。
日付も回って0時半頃、風呂上がりの母が階下に降りてきて「まだしりとりしてたの?」と聞く。
そう、我々父子は文字数を変え時間を変え、「次はこれね、番号は……」などと言い合いながら2時間も限界しりとりを続けていたのだ。我々は狂っていた。
そして、狂いというのは伝染する。
「ねぇ、お母さんもしりとりやらない?」


母「『わ』の7文字ってある?」
私「ワールドカップ?」
父「ワールドワイド」
そして、今に至る。
私は今から父ともう一戦交えるつもりです。

おわりです。